Wardrobe Diary vol.2 / 絶妙なバランスを纏う服 / 早坂香須子さん
「このシャツドレスを何年も着用していますが、絶妙なバランス感だなぁと、着るたびに感じています。」
そう語ってくださったのは、アーティストの早坂香須子さん。
都会での活動を経て、いまは森へと拠点を移し、自然の中で暮らしながら表現を続けている。
そんな彼女が、このドレスについて最初に挙げたのが“バランス”という言葉だった。
リラックスしているのに、きちんと感が生まれる。
キラキラしながらも、落ち着きがある。
可愛いにも、カッコイイにも、コンサバにも、リゾートにも振り切れる。
旅先でも、日常でも、仕事でも。
相反する要素が、無理なくひとつに収まっている。
このドレスには、そういうバランスがある。
*手にしているのはKAZTERRAMORIというネームで活動されている
作品
写真ホルダーには、
さまざまな場所でこのシャツドレスを着てきた時間が残っているという。
「シーンを選ばないってことかな。笑」
その軽やかな一言の奥には、
長く着てきた人にしかわからない確信がある。
さらに彼女はこう続ける。
「どんなシーンにも合うのは、
デザイナー酒枝えみさんのライフスタイルやセンスの良さはもちろんのこと、
確かな技術があってこそ完成されたシャツドレスなんだと思います」
自然と都会。
華やかさと静けさ。
力強さと柔らかさ。
相反するものを行き来してきた彼女だからこそ、
その“絶妙さ”を感じ取るのかもしれない。
特別な日のためだけではなく、
気づけば何年も一緒にいる服。
流行として消費されるのではなく、
それぞれのワードローブの中で時間を重ねていく一着。
早坂さんの言葉は、
その在り方を静かに照らしている。
早坂香須子|Kazuko Hayasaka
メイクアップアーティスト、植物療法士。2024年夏より長野県在住。
内外の美しさに目覚めるプロダクトを創り出す傍ら、KAZTERRAMORI名義で絵画を発表している。
2024年10月には、自身初の画集となる文筆家・服部みれいさんとの共書「わたしの中にも朝焼けはある」(河出書房)を上梓。
https://www.instagram.com/kazukovalentine/
https://www.instagram.com/kazterramori_/
Wardrobe Diary は、これからも続きます。
それぞれのワードローブの中で、続いているストーリーを。