冷えたお蕎麦と、服の話
先日、鎌倉で冷たいお蕎麦を食べました。
一口目で、
「あ、これはちゃんとしてる」と
すぐに分かる感じ。
お蕎麦そのものも、
お皿も、とにかくしっかり冷えている。
冷たいお蕎麦はたくさんあるけれど、
ここまできちんと冷やして出してくれるところは、
意外と多くありません。
キンと冷えていることで、
香りも、喉ごしも、
一気に立ち上がる。
「ああ、
冷たいお蕎麦って、
ここまでやると本当に美味しいんだな」
このお店に来るたび、
いつも同じことを思います。
これって、
服にも当てはまるなと思いました。
同じ服でも、
ただハンガーにかかっている状態と、
スチームをさっと当てたあとの状態では、
まったく印象が違います。
クリーニングから戻って
クローゼットにかけていたウールのコートも、
出かける前に軽くスチームを当ててあげると、
全体がふっくらとして、
コートがよろこんでいるように見える。
大きな違いがないようでいて、
ほんの少し整えてあげるだけで、
布がふっと息をするような感じになる。
「服が生き返る」
という表現が、
いちばん近いかもしれません。
特別なことをしているわけではない。
でも、
そこまでやるかどうかで、
伝わってくるものは、確実に変わる。
冷えたお蕎麦も、
整えた服も、
どちらも
ちゃんと向き合っている感じがします。
今あるものを
きちんと扱うことって、
とても贅沢なことだなと
思うようになりました。
今日は、
そんなことを思い出した一日でした。
*エンジェルドレスのプレオーダーは、無事に終了しました。
このドレスをきっかけに、
たくさんの方とやり取りが生まれたことも、
今回の時間の中でとても印象に残っています。
ありがとうございます。