慣れるということと、小さな勇気
出かける前、玄関の鏡の前で、
伊達メガネを手に取る。
かけるかどうか、ほんの一瞬だけ迷う。
伊達メガネやサングラスをかけるようになった最初の頃は、
少しだけ勇気が必要でした。
似合っているかどうかよりも、
「やりすぎかな」「目立つかな」
そんなことが頭をよぎっていた気がします。
でも、何度かかけて外に出るうちに、
その迷いは少しずつ薄れていきました。
今では、
かけていない方が落ち着かないくらい。
なんだか、素顔をさらしているような感覚です。
服も、きっとそれに近いところがあります。
「わたしには派手かな」
「少し強すぎるかも」
そう思っていた服も、
一度「えい」と着てしまうと、
案外そのまま一日を過ごせたりします。
そして多くの場合、
やっぱり着てよかった、と思う。
何度か袖を通すうちに、
特別だったはずの服が、
いつの間にか自分の輪郭に馴染んでいく。
当たり前の一着になっていく。
最初に必要なのは、
センスというよりも、
小さな勇気に近いものなのかもしれません。
眼鏡も、服も、
そうやって少しずつ、
自分の一部になっていくことがある。
そんなふうに感じています。
今、オーダーという形でお届けしている
ANGEL DRESS も、
わたしにとっては、まさにそんな一着です。
最初は少しだけ特別に感じても、
何度か袖を通すうちに、
「今日もこれがいいな」と自然に選ぶようになる。
気取らず着られて、
でも気持ちがほんの少し整う。
そんな距離感を大切にして作りました。