タイミングで巡りあうもの
本屋さんで「読みたい」と思って買ったのに、
最初の数ページで止まってしまう本。
興味がないわけでもなく、内容が難しいわけでもないのに、
なぜか心に入ってこない時があります。
そのまま時間が経ち、
なんとなく思い出して開いた瞬間だけ、
言葉がすっと身体に馴染む。
“今なら読める。”
そんな瞬間があります。
理解できなかったのではなく、
まだ受け取る準備が整っていなかっただけ。
そう思うことがあります。
服にも、同じようなことが起きます。
去年は違うと感じていた形が、
今年の自分には驚くほどしっくりくる。
当たり前に着ていた服が、急に「今じゃない」と感じる。
「今日の私は、これじゃない。」
そんな感覚が訪れることがあります。
ファッションは外見を飾るためだけのものではなく、
気分や価値観が変わったときに、
“ほんの少し先の自分”を連れてくる存在。
今つくっている服も、その延長線にあります。
着た瞬間に空気が変わること。
動くたび、ラインや立体感が“今より少し先の私”を映すこと。
気取らなくても、自然に気持ちが上向くこと。
そんな服を目指しています。
サンプルが整い次第、またお知らせします。